新しい年の始まり「お正月」。
今回は改めてお正月の由来や、お正月期間、正月飾りの飾る期間についてまとめました。
お正月とは?由来は?
正月とは1年の最初の月である1月(睦月)の別名称。
正月は、1年の初めにその年の豊穣※(ほうじょう)を司る歳神様(としがみさま)を各家庭にお迎えし、新年をお祝いする行事などをします。※豊穣とは穀物が実り豊かこと
歳神様、または歳徳神(としとくじん)と呼ばれている神様は、その年の豊作を祈って祀る(まつる)神様のことで、五穀豊穣や子孫繁栄、家族の健康などに関わる神様です。
正月飾りの「門松(かどまつ)」は、歳神様を迎えるための目印となる依代(よりしろ)として飾り、「鏡餅(かがみもち)」は歳神様へのお供物で、歳神棚(としがみだな)や恵方棚(えほうえだな)という棚にお供えします。
正月は、6世紀半ば以前より存在していて、日本の行事の中で最も古くから存在する歴史のある行事だと言われています。
年齢を数え年でカウントしていた時代には、新年を迎えることで年齢が一つ加わっていたので、新年を迎えることを「年取り」とも言われていました。
お正月はいつ?
昔の暦では1月の別名称として正月としていましたが、現在では新年を祝う行事が行われる期間を「正月」と言っています。
また、お正月は期間によって、以下の表のように「元旦」「三ヶ日」「松の内」「小正月」「二十日正月」と呼ばれています。一般的には、門松を片付ける「松の内まで」や、三ヶ日が終わって仕事始めをする1月7日位までの「正月休み明けまで」をお正月の期間と考えて良いと思います。
1月 1日 | 元旦(がんたん)・元日(がんじつ) |
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1月 1日から3日 | 三ヶ日(さんがにち) |
1月 1日から7日 | 松の内(まつのうち)または松七日(まつなのか) |
1月 1日から15日 | 小正月(こしょうがつ) |
1月 1日から20日 | 二十日正月(はつかしょうがつ) |
地域や神社、お寺によっては松の内と呼ばれる期間が異なり、門松が飾られる期間が1月7日までのところ(おもに関東)や1月15日までのところ(おもに関西)もあります。
正月飾り付けは、いつからいつまで?
門松、しめ縄、鏡餅などのお正月の飾りを飾り始め、お正月を迎える準備は「正月事始め」の「12月13日」が一般的とされています。
旧暦の12月13日は吉日であることに由来して、12月13日から12月28日までにお正月の準備は終わらせるようにしましょう。
12月28日までに正月飾りが飾れなかった場合、「苦」に通じる12月29日は避けて30日に飾りましょう。大晦日の12月31日も「一夜飾り」といって不吉とされていて、神様を迎えるのに一夜だけでは失礼であるという意味からも避けましょう。正月飾りを片付けるタイミングとして、門松は1月7日(または1月15日)の松の内に外し、鏡開きは1月11日に行います。
旧正月とは?
旧正月とは、旧暦の正月です。旧暦とは、月を基準とした中国の「太陰太陽暦」のことで、現在、使われている公転周期を基準とした「太陽暦(グレゴリオ暦)」とは異なっていますので、正月にあたる期間も違います。2022年の旧正月は、2月1日火曜日です。中国、韓国、ベトナムなどのアジア圏の国々では旧正月に合わせて行事を行なっているようです。
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