解像度とは|単位・サイズ・ppiとdpiの違い・Photoshopで解像度を上げる時の注意点

解像度の違う画像
解像度とは、画像データの画質(粗さ)を表す単位です。英語でresolution(レゾリューション)というので、略してレゾという言い方もあるようです。今回は画像の解像度について図やサンプル交えて、分かりやすく説明します。

デジタル画像の最小単位は1pix

デジタルデータで扱う画像は、ピクセル(pixel)という小さな正方形の光の点である画素の集まりで表現されています。
解像度は、1インチ(約25.4mm)に、並んでいる、ピクセルの数(画素数)で表します。
単位は「ppi(pixels per inch)」です。
※印刷などの紙媒体では、大小の大きさを持つ点(ドット)で表現しますので「dpi(dots per inch)」となります。

ppi(画面)とdpi(印刷)の表現違い

ディスプレイ(画面・モニター)解像度は、ディスプレイの縦と横に並んでいる総画素数を表します。例えば、iPhone Xのディスプレイ解像度は2,436 x 1,125です。

解像度の単位はppi

解像度は1インチに並んだピクセル(画素)数で表されるので、1インチに100個のピクセルが並んでいたら、100ppiになり、254個だったら254ppiになります。
1インチは、約25.4mmなので、254ppiの場合、1pixel(1つの点)の大きさが、約0.1mmという事になります。
人の目は0.1mm以下の点になると認識が難しくなるので、254ppi以上の解像度があれば、人間の目では、グラデーション部分などが、ほぼキレイに(ガタガタのない連続階調)に見える事になります。

1ピクセル(画素)は、特定の大きさの定義はありません。

解像度は高ければ良いというものでもない

解像度が高いと、画質が細かくなり、キレイな画像になりますが、その分データ量が大きくなるというデメリットがあります。解像度が2倍になれば、面積比では4倍になりますので、データ量は4倍になってしまいます。
データが大きくなると、画像処理スピードが遅くなったり、データ転送に時間がかかったり、デザイン制作時の効率が悪くなります。また、サーバーの容量がいっぱいになり、増設による設備費などの負担がかかります。

用途によって必要な解像度を設定

必要以上のデータ容量にならないように、画像の使用用途(Web用か?印刷用か?など)によって、適切な解像度(最低限必要な解像度)で、データを制作(保存)する事が効率的な仕事をする上で大切になります。
以下の解像度一覧表を目安として下さい。

  • Web用(画面表示のみ)は72ppi
  • シルク印刷用は、100〜200ppi
  • インクジェット出力用は、200ppi
  • 印刷用は、350ppi(175線用)

フォトショップで解像度を上げる(下げる)時の注意点

画像加工ソフトのAdobe Photoshop(アドビ フォトショップ)のメニュー「イメージ>画像解像度…」で解像度を変更する場合に「再サンプル」という項目がありますが、それぞれの変換方法には以下のような特徴がありますので、状況に応じて使い分けてください。

Photoshopのメニュー「画像解像度...」再サンプル

バイキュービック法(滑らかなグラデーション)

隣り合った色を補間しながら拡大するので連続階調の画像は自然に変換されます。無理に解像度を上げ過ぎるとボケた感じになり、色数も多くなるので処理時間やデータ量も増えてしまいます。また、バイリニア法に比べ若干シャープネスがかかって、色の境界線に白いピクセルが現れてしまうことがあります。

ニアレストネイバー法(ハードな輪郭)

画素を色数を保ったまま拡大縮小します。イラストなどハッキリした色の画像の拡大縮小や、バーコードやQRコードなどの白黒(2値)の画像を拡大する時(ボカさないで拡大したい時など)に使用します。

バイリニア法

バイキュービック法より更に滑らかに隣接した色を補間。写真の拡大などに使われます。
元画像を一旦縮小して、元のサイズに戻す(拡大)する時に、再サンプルの3つの設定方法で変換してみると、以下のようになりました。

再サンプル設定の違い

右側の白黒2値の画像は、ニアレストネイバー法でボカさずに拡大されたものがキレイですね。
左側のような写真画像は、状況によって最適なものを選択しましょう。

解像度を変更してボケた印象になったら

解像度変更によりボケてしまった画像は、アンシャープマスクを使ってシャープ処理をしています。筆者はWeb用の72ppiの画像であれば、量:200% 半径:0.2pixcel しきい値:0レベル の設定でシャープ処理をし、場合よっては再度アンシャープをかけています。

Photoshopのアンシャープマスク

以上、解像度に関するお話でした。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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