AIDMAの法則で考える、ランディングページの構成について(LP構成要素のPDFダウンロード付き)

LPとLPOについて

本題に入る前に、LPとLPOについて触れたいと思います。
LP(ランディングページ)とは、ランディング=着地(するページ)の意味で、最初に表示されるページを言いますが、Webマーケティングの施策として、有料広告からのリンク先などに指定して、何らかの目的(コンバージョン)を達成するために作られたページのこともランディングページと呼んでいます。
LPO(ランディングページ最適化)とは、その目的(お問合せ、商品購入、会員登録、資料請求など)のために、ページのデザインや文言、htmlのコードなどを調整することを、LPOと言います。

ランディングページの構成要素

先日、Web販促施策の一つとして、商品やサービスのランディングページ(以下、LPとする)を制作することになり、普段はWebページ制作に携わっていない方々に、LPの制作依頼をするために、LPの雛型(構成要素)を作りましたので共有いたします。以下のリンクより、資料として使用したPDFデータをダウンロード頂けます。【LP構成要素PDF】のダウンロード

ランディングページの構成要素

LPの構成を考える上で、販促に関わる方にとって馴染みのある、AIDMA(アイドマ)の法則にそって考えると、構成要素を理解しやすく、実際のコンテンツを考えやすくなるのではないかと思います。
店頭での接客やPOP広告が果たす役割と同様の流れで、AIDMAにLPの構成要素をあてはめると、以下のようになります。

  1. A ttention 注意を引く → 第一印象 → 「ファーストビュー」
  2. I nterest 興味・関心 → メリット訴求 → 「特徴・優位性アピール」
  3. D esire 欲求 → 悩みの共感と問題解決 → 「ビフォーアフター」
  4. M emory 記憶 → 安心感・信頼感  → 「お客様の声・レビュー」
  5. A ction 行動 → コンバージョン → 「問合せ・資料請求・商品購入」

AIDMAの法則では、消費者がある商品を知って購入に至るまでに次のような段階があるとされる。Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)。このうちAttentionを「認知段階」、Interest、Desire、Memoryを「感情段階」、Actionを「行動段階」と区別する。 引用元:Wikipedia【 AIDMA(アイドマ)】

LPの各構成要素とAIDMA

ページ上部(ファーストビュー)が表示されてから、スクロールしてページ下部(クロージング)へと閲覧していく過程において、AIDMAの順序でページを構成していきます。

1.ファーストビュー(Attention)

ファーストビューとは、ページにランディングした時に、スクロールしない状態でも表示されるページの領域で、「LPの第一印象」になる、最も重要な要素になります。
キャッチコピーでは、何のページなのかがすぐに伝わるようにします。○○%とか○○倍などの数字(データ)を大きく扱ったデザインは訴求力があり分かりやすい表現になります。
リードでは、キャッチコピーについて詳しく説明して、ページの内容に関連のあるユーザーに、ページを読み進めてもらえるようにページの概要を明確な文章にします。また、対象者が検索しそうなワードを盛り込むとSEO的にも効果が期待できます。
画像(やイラスト)では、直感的にページ内容がイメージできるものを配置します。

また、ファーストビューのサイズですが、現在、一般的なWebページが1000px前後で作られていて、モニターの比率が横16縦9の比率になっていることを考慮すると、スクロールしないでも内容が確認できる、縦方向のサイズは、500px前後になっているのが良いと思います。
サイトの幅サイズについては、以下の記事をご参考にしてください。

Webデザインデータ制作時の4つの注意点【横幅・色・解像度・文字】
webでの販促施策の重要性がますます高まっている中で、通常は紙媒体のデザインをしているグラフィックデザイナーが、キャンペーンサイトやブランドサイトなどの、webデザインも合わせて制作するという事があります。その際、webデザインのデータ制作...

2.特徴・優位性アピール(Interest)

ユーザーにとって何らかの利益(ベネフィット)を与えられるということをアピールする要素です。某プライペードスポーツジムで言えば、「結果にコミットする。2ヶ月で10kg減!」などのキャッチコピーにあたる部分です。
おすすめポイントなどを、箇条書きで表記すると、ユーザーにあてはまる項目が一つでもあれば、ページに興味をもって頂けるきっかけになります。

3.ビフォーアフター(Desire)

ユーザーが持つ悩み(の共感)から、問題解決へ。ユーザー目線で、悩みや問題点を洗い出して、自社の商品やサービスで、どのように解決できるか、どのような変化をもたらすかということを明確にする要素です。Before・Afterの事例があるとより具体的で分かりやすくなります。

4.お客様の声・レビュー(Memory)

お客様の声や体験談、レビューを掲載して安心感を与えます。
新製品などで、まだお客様からの声がない場合は、開発者のコメントや、スタッフの感想などを掲載して、サイトの向こう側にいる人がいることを感じてもらい、信頼感へとつなげます。

5.問合せ・資料請求・商品購入(Action)

コンバージョンを達成するためのクロージングになります。
資料のダウンロードなどは、Web上で完結できますが、お問い合わせへの対応は、社内の受け入れ体制も合わせて構築していく必要がありますので、フォームの送信先や、お問い合わせへの返信期限などの社内ルールも決めておきます。
また、ページの効果測定をするために、グーグルアナリティクスなどのアクセス解析ツールで、コンバージョン数などを測定できるようにしておくこともおススメします。

この記事が、LP制作のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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